25歳自営業のブログ

食事や旅行、好きなことを発信して行きたいと思います。

清須会議見てきました

清洲会議見てきました。

私は三谷幸喜作品はあまり好きではないです。
なぜならキャストが豪華すぎてくどいからです笑
私は例えば北大路欣也や渡辺謙などを物語の中心ににおき、他はみんな脇役で一人を盛り上げていくのが好きなのです。

 

北大路欣也や渡辺謙の眼球の動き眉毛の動きだけで部屋の中の空気が変わる。
このような鬼気迫る演技が好きなのです。


作品例 
このときの二人の演技は今でも忘れることは出来ません。


話はそれましたが

清須会議おもしろかったです。 
小さい頃から歴史が好きというのもあるかもしれませんが…



清洲会議というのを簡単に要約すると、
  • 織田信長の死後、織田家の後継ぎを織田家の意向抜きで家臣達だけで話し合われたもの。   


  • 一応後継ぎに織田家の人を担ぎ上げているが会議に勝った方がポスト織田信長、後の天下人

こんなところでしょうか。清洲会議概要

ちなみに映画のほうはこれから「清須会議」歴史で実際におきた方は「清須会議」と表現させていただきます。
三谷監督はこのように漢字を分けたのはなんらかの意図があるからでしょうか。



 
織田家の意見は無視というところが面白いですよね。
いくら絶大な力を持っていた織田家でも行く末を決めるのは信長に仕えてきた家臣達なんですね。
やはりあの本能寺の変で信長と嫡男信忠を同時に討たれたところが原因でしょう。


 

昔の家督相続の制度は完全に長男有利なので次男三男にはまったく決定権や財産は渡されることはないです。だから次男三男は歴史の表舞台に出てくることはありません。
こうやって身内の争いをさけてきたのです。 






だから嫡男を討たれた織田家に残されたのは次男三男です。
いままで何一つ合戦や意思決定をしてこなかった信勝と信孝に織田家の棟梁になれといっても無理な話です。織田家最強家臣団に実権を握られるのはしょうがない。
秀吉も勝家も歴戦の猛将ですから。





そしてなぜ会議に勝った方がポスト織田信長後の天下人かというと本能寺の変前まで信長の手に天下の権利があったものが謀反により光秀のてに移りそれを秀吉が征伐したのでいま天下の権利が宙に浮いた状態にあるのです。
だからこの清洲会議というものは歴史的にも重要な転換点になっているのが分かると思います。
  






この清洲会議に目を付けて映画化した三谷監督とはやっぱりさすがと言わざるおえません。
 



またこの清洲会議というものは現在のわれわれの生き方にもつなげられるもの教訓がたくさん含まれているのです。 この点私は好きです。

 
まず結果的に会議に負けた柴田勝家という人物。
この人は合戦や槍をとっては右に出る者はいません。鬼柴田と呼ばれていました。

しかし私が思うに頭が固いです。すぐに激昂します。論理的ではありません。


反対に秀吉は力勝負では及びませんから頭を使います。
秀吉は百姓の出です。だから領民の気持ちがよくわかります。だからお金の重要性をいち早く理解し、よく働いた者には莫大な恩賞を用いてやる気をださせます。

また秀吉には竹中半兵衛黒田官兵衛という戦国最強の軍師がいます。
清須会議」では軍師を巧みに使い家臣達を説得し、従わせる場面が多く見られます。





秀吉は財力と言葉によってうまく会議を有利にもっていったのです。
この点から見ても秀吉の方が天下人の器だったのでしょう。
そして私はあの本能寺の変ですら秀吉が黒幕と思っているくらいです。




なんせ秀吉は頭がいいのです。
ちなみに織田信長を防備施設の整っている安土城から本能寺に移動させたのは、秀吉です。
中国平定の戦が大詰めになってきたので、信長に最前線で勝利の大将に輝かせるため中国地方まで「出兵してくれ」と信長に頼んだのです。これもまた秀吉の憎いほどの心遣いですが、これが皮肉にも光秀に謀反を起こさせるチャンスを与えてしまったのです。

この後世にも有名な「中国大返し」で岡山から京都をわずか7日で走り抜けます。
そして光秀に勝ち清洲会議にも勝利し、秀吉が天下人になるのです。


なんだか虫が良すぎるのではないでしょうか笑
こういった点で私は本能寺の変黒幕説を70パーセント信じています。


話はそれましたが清洲会議、面白いのでぜひ見にいってください。 


では